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医院開業コラム

第26回 承継の難しさ

今回は承継の難しさについてお話します。
継承?承継?言葉の使い方から迷います。どちらも前の代から受け継ぐことを意味していますが、文書等では、法律用語として用いられている承継を使うことが多いようです。
さて、弊社では様々な開業をお手伝いして参りましたが、一番難しいのが承継ではないでしょうか?
何が難しいかと言えば、先生方お互いの主張があると言うことです。承継をされたい先生には、自分が育ててきたクリニックを手放すという想いがあり感情的な問題が、経済的な問題と共に一番に上げられる障害ではないでしょうか。
また、承継を受ける先生からしてみれば、よりよい条件(のれん代を安く、家賃を安く、将来土地建物を譲ってほしい、従業員の退職金を払わないでよい方法はないか等)で、開業したいと思われるのは当然だと思います。
そのため、承継ギリギリで破談になるケースも少なくありません。そこで、どの様にしてそのリスクを減らすのかをお話します。
まず、信用の出来る第三者をたてましょう。
出来れば、医療関係のM&Aに精通した業者を入れることが良いのですが、高額な報酬を要求されるケースがあります。ですので、信頼できる弁護士、司法書士、税理士もしくは銀行に相談されることも良いと思います。銀行は、借り入れが決まっていれば、親身になって相談に乗ってくれると思います。
次に、先生同士の面談回数を増やしましょう。
先生方は、お忙しいと思いますが一生を決めるイベントです。時間を割いて十分な双方の想いをぶつけましょう。そこでうまくいかないなら、恐らくうまくいきません。ギリギリになってうまくいかないより良いのです。そのくらいの覚悟を持って臨むべきです。承継を受ける先生は、気に入った物件があった場合は、うまくいくように、なるべく相手先の先生に気に入られるように、思いを述べられない方が多と思います。しかし、後で「こうしてほしかった」や、「常識的には」などと、言いたいことが出てきます。そうなると、うまくいくものもいきません。
承継は、経済的リスクが低く要望する先生が増えておりますが、是非、慎重にお考えいただきたいと思います。
弊社では、多くの開業に立ち会って参りました。
新規開業から承継まで幅広い対応が出来ると思います。是非ご相談下さい。