COLUMNコラム

更新日:2016.12.05

第54回 プロが伝える「開業初期の保険と年金・必要な備えとは」

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フィナンシャル情報館株式会社 山本哲也です。
私は今まで延べ7000人を超える方々からライフプランの設計や適正な保険加入方法または賢い資産運用の相談を受けてまいりました。その中でも開業される方々の相談を特に多く受けてまいりました。
開業される方々は将来への希望を持っている方々が多い反面、人件費や病院の設備投資などの先行投資もあり、不安を抱えてのスタートとなることが多いのも事実です。
私自身も平成20年に会社を興し、現在に至るまで順調とは言えないまでも、一経営者として色々な問題を乗り越えてきたつもりです。“問題”という表現を使いましたが、今となっては当時“問題”として捉えていたことも大した問題ではなかったことに気づきます。
今回のコラムは開業される先生方にとって、注意すべきポイントを挙げていきたいと思います。将来の開業の一助になれば幸いです。
 
保険は掛け捨てで必要最小限がベスト
開業するとあらゆるセールス業界の標的になります。“開業ドクター”=“お金持ち”という概念が根強くあるからです。その中でも保険業界からのセールスはすごいものがあります。
「勤務医時代と違って、背負うものが多くなるのでこれくらいの保険は最低限加入しておかないと!」や「先生が入院をしたら病院の売り上げが下がりますけど、下がった分はどうするんですか?入院をしたらこれくらいの入院保険には加入しておかないと!」という感じにです。
確かに、この考え方に当てはまる方もいるかと思いますが、開業当初はなるべくランニングコストは抑えたいところです。保険会社は不安を煽り高額の契約に繋げようとするセールス話法が常習化してますので、皆さんにとって信頼のできる保険セールスマンに一度相談してから適正な保障内容は決めてはいかがでしょうか。
私の意見を申し上げると、借入金相当分を打ち消すことが出来るくらいの死亡保障金額と残された家族の生活費を保障できる金額で十分だと思います。
保険商品で掛け捨て型と貯蓄型がありますが、掛け捨ては嫌だからといって貯蓄型を選ぶ方がいますが、私はあえて掛け捨て型をお勧めいたします。貯蓄型は昨今のマイナス金利の影響で商品性が悪くなっていること、掛け捨て保険よりも同じ保障内容で何倍もの掛金を支払っていく必要があること、契約してからある一定期間内で解約するようなことがあったときにかなりのマイナスが出てしまうため解約しにくい、という理由が挙げられます。
繰り返すようですが、開業当初はランニングコストをなるべく抑えたいので安い掛金で高い保障を契約でき、流動的にプラン内容が変更できる掛け捨て型の保険を検討するべきです。
 
節税をしながら資産運用
開業医の大きな悩みのひとつとして、税金が高いということです。勤務医時代と異なり、所得が高額になり所得税住民税が高額になる方が殆どです。
そんな中、計画的にお子さんの教育資金や老後資金を作っていきたいという方も少なくはありません。そこで老後資金を作っていきたい方に強くお勧めしたいのが個人型確定拠出年金(日本版401K)です。この制度は2001年に制度開始になっており、毎月の掛金が全額所得控除になります。国民年金加入者(第1号被保険者)であれば月々68000円(年間816000円)の掛金を拠出出来ます。例えば所得税住民税を約50%の税率で納税されている方は年間掛金60万円を拠出すると約30万円の税金戻りを受けながら積み立てが出来るということです。
所得税率が高い開業医の方々にはとてもメリットがあります。拠出した資金はご自身によって定期預金や保険商品、株式や債券などの投資信託を選択し、その運用結果によって60歳以降に受け取る一時金あるいは年金に反映されます。
詳しくは下記のURLを参考にしてください。
http://www.npfa.or.jp/401K/
 
前述で貯蓄型の保険の話をお伝えしましたが、資産運用といった観点でも一昔前の保険内容から比べて商品内容が悪くなっていますので、保険での貯蓄は個人的にはあまりお勧めできません。
 
病院の設備等は火災保険で守ろう
開業時に設備や医療機械類に高額の投資を行います。その投資した設備機械類が予期せぬ出来事で損害を被る場合があります。
火災や落雷、台風、水害や地震etc。私のクライアントでも今年の3月に熊本で開業し、その1ヶ月後に熊本地震に遭ってしまい、5000万円の医療機械が壊れてしまったということがありました。医療機器は高額のものが多く、それらのものが予期せぬ出来事で壊れてしまった場合、再度、高額の資金調達をし、一から始めないといけなくなります。このようなリスクに対応する保険に加入する必要があります。
火災保険と地震保険です。最近の火災保険は前述で挙げた自然災害以外に病院スタッフが医療機器の操作を誤って故障させた場合でも修理費用が支払われる補償内容もあります。
 
まとめ
医師という素晴らしい職業で活躍されている皆さんが安定した病院経営をしていく上で前述してきたポイントは最低限抑える必要があると考えております。勤務医時代とは異なり、開業される病院の医療責任者となることは当然のことながら、病院の経営という金銭的な舵取りもしなくてはいけません。医療に集中するためにも毎月のランニングコストを最小限にしつつ、あらゆる事由にも対処できる保険でリスクをカバーしつつ、将来のために賢く資産運用していくことが重要であると考えます。
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代表取締役:山本 哲也
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〈活動〉
・資産運用コンサルティング (金融商品の選定・紹介)
・保険プランニング (保険会社/保険商品の選定・紹介)
・確定拠出型年金コンサルティング
・相続対策コンサルティング (争族/節税/納税資金準備対策)
・マネーセミナー (下記参照)
 
〈講演〉
・熊本日日新聞社系会社と共同開催 『くらしトクするマネー・保険セミナー』
・税理士事務所への金融知識向上セミナー 『クライアントのキャッシュフロー改善法』
・社会保険労務士事務所への社会保険料削減セミナー『企業型確定拠出型年金を使った所得税と社会保険料の削減方法』
・不動産業者向けセミナー 『不動産オーナーの相続対策』
・資産運用保全セミナー 『現在のマーケット情報とこれから。。。』
・保険代理店への知識向上セミナー 『クライアントに必要な保険商品とは!?』
・歯科スタディグループ金融情報セミナー『あっと驚く金融の豆知識!』
 
〈執筆〉
・新日本保険新聞 『気づきの保険セールスアイディア日記』
・FP情報通信


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