COLUMNコラム

更新日:2015.06.29

第44回 コストダウンを実現する“築城”術

開業にあたり費用が高額になるのは、医療機器・建築・内装面だと思います。
開業医の数が増え、競争が激化するなかで、いかにコストを抑えて開業できるかは重要な課題です。
今回は、ちょっとした工夫でコストダウンが図れる内装作りの方法をご紹介します。
先ずは、コスト面で比較的大きなウェートを占める項目のうち、家具・什器工事についてお話いたします。
診療所における「家具・什器工事」とは、家具業者が工場で制作したものを診療所に紊入し据え付ける工事、受付カウンター・カルテ棚・カルテパス・採尿パス・書庫・吊戸棚・流し台・待合ソファー・待合カウンター・TV台・本棚・掲示板などを指します。
家具業者で製作を依頼した場合、「完全オーダーメイドのため、イメージ通りに製作できる」といったメリットの反面、「コストが高い」といったデメリットもあります。
受付カウンターは在宅専門診療所以外では、製作することをおすすめします。
待合室は診療所にとって“顔”であり、特に新規開業の場合は、近隣住民に対してアピール効果が高いスペースとなるだけに、イメージを重視したいところです。
例えばカウンターの前面を映画館などでの厚手の扉に用いられる「布団貼り」にしてデザインを工夫したり、小児科では子供が怪我をしないように角を円く設計する事もあります。金額は、カウンターの大きさにもよりますが、形状(直線・曲線)にかかわらず50万?100万が目安です。
受付カウンター以外の項目では、既製品を活用すればコストを下げられます。
事務機器メーカーやキッチンメーカーのカタログから選べるので、設計者に相談すると良いでしょう。
こだわる部分は、まずつくり付けで見積もりを取り、その金額を見てから検討なさることをおすすめします。
折り合いがつかない場合は、待合室で患者の目につく部分をつくり付けにして、職員しか通らないスペースには既製品を導入する事でコストダウンも可能です。
予算や考えている自院のスタイルに合わせてうまく使い分けるとよいでしょう。
診療所で多く使用されている既製品・製作物にはカルテ棚や吊り戸棚のほかに次のものが挙げられます。
1.建具(ドア・ドア枠)
診療所ということもあり、木製の既製品を導入なさることをおすすめします。引き戸や開き戸ともに1箇所当たり5万~7万円程度で設置できます。
製作物になると材質や取っ手のグレードにもよりますが、1箇所あたり12万円ほどだと思います。
一般的に10箇所以上はドアを取り付ける必要がありますので、金額にも大きな差が出てきます。
2.診察机
事務機器メーカーの既製品を選ぶのが一般的です。さらにホームセンターなどで販売しているものにすると、驚くほどコストが抑えられます。
3.書庫や収紊庫
カタログ通販なので選ぶとコストダウンにつながりますが、寸法などの規格が決まっています。
狭い場所やデッドスペースに設置する事が多いので、場合によってはオーダーメイドもやむを得ません。
4.流し台
シンクの深さに問題が無ければ既製品をおすすめします。
5.待合ソファ
製作物はサイズや高さなども自由に設定でき、色のバリエーションも豊富なため、患者さんの特徴や自院の雰囲気にあわせる事が可能です。
一方、既製品であっても最近は種類や色のバリエーションが増えてきており、選択肢も広がりつつあります。
ソファの設置は最後の工程になるのでそれまでに既製品と製作物をじっくり比較しておくと良いでしょう。
家具・什器関係は診療所の経営が安定してからでも十分に整備できます。
開業時にはできるだけコストを抑え、数年して簡単なリニューアル工事を行なう際に一緒
に検討なさることも選択肢の一つです。

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